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    「Coyote-幕恋 沖田 風√ 捏造-」
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    6 未夜Side


     総司くんが額や瞼に落としてくれたキスは、花びらか、ほそい小雨のように柔らかで、くすぐったいけど、うっとりと溶けてしまいそうだった。
     唇を塞がれたあとも、その優しい余韻は続いていた。

     いい? と云われて、そのまま倒れ込まれると、急に緊張して、言葉に詰まる。

    「…………いや?」
     総司くんは、わたしの上から、すこし身体を起こして、じっと、覗き込むようにわたしを見つめる。
     いやだったら、こんな夜に、しかも寝間着姿で、お部屋に来たりしない。
     もしかしたら……正直、そんな覚悟と……期待は、してた。
     ……けど。
     いざ、彼の透き通った瞳でまっすぐ見つめて訊かれると、急にこわい気もして、どう答えていいか一瞬迷った。
    「そ、そんなことな……」
     やっと、口を開けたと思ったら、云い終わらないうちに、また唇を塞がれた。
     
     さっきまでの柔らかいキスと違って、舌をなかなか逃がしてもらえない。
     首の後ろに手を回して、上体を少し起こされる。
     もつれて解けなくなったみたいに、ふたりの舌は絡んだまま。本当は、最初からひとつだったのかもしれない。そんな気さえする。
     身体のどこか深いところに、きゅん、と、締め付けられるような感覚が何度も走る。
     そのたびに、鼓動は大きく波打って、どんどんはやくなる。
     はじけそうな、心臓の音、総司くんにもきっと、聴こえてるね。

     わたしの口のなかを総司くんが動くたびに、どんどん身体の力が抜けていく。
     総司くんの空いている方の手が、わたしの腰紐を器用に解いていくのはわかるけれど、なんだかそれは、遠い誰かに起きてることのような気がした。

     気の遠くなるようなキスから解放されて、目をあけると、総司くんのいつもの笑顔があった。
    「『いや』って云われても、止められなかったりはするんだけどね」
     にこっと笑いながら、ちょっとこわいことを云われた気がするんだけど。

     やがて、総司くんのキスは、首筋から耳の後ろに移っていく。
    「ひゃぅ……」
     くすぐったくて、思わずへんな声が出た。
    「未夜、ここ。弱いんだ」
     なんだか嬉しそうな声を出したと思ったら、総司くんの舌が、いきなり耳に入ってきた。
    「きゃう!」
     …………また、へんな声出しちゃった。
     総司くんが、きょとんと目をまるくした。恥ずかしいよぅ……。
    「……いまの声、ムウみたいだ」
     え。ムウって。犬ですか……。
    「はうぅ。ひどぃ……」
    「どうして? かわいいよ。……お手、」
    「もぉ……お手なんか、しません」
     面白がって私を見る総司くんに向かって。ぷうと頬を膨らませて抗議する。




    7 沖田Side

    「わたしだけ、はずかしいの、ずるいよ……」
     僕の胸の上に、未夜が唇を寄せてくる。

     ちぅ、
     ちいさな音をたてて、未夜が吸ったところに、赤い花が咲いた。
    「だめだよ、未夜……そこは……」

     そこには、「あいつ」が棲んでいるんだ。
     だけど、未夜がシルシをつけたそこは、いつまでもじんわりと熱く、心地よい感覚が病魔の棲む胸に沁み込んでくる。
     不思議と、あのいやな咳は顔を出さなかった。

    「それは、仕返しのつもりなのかな」
     笑って訊ねてみる。
    「そんなことされると、もう止められないんだけど」
     冷静に、微笑んでいられるのも、もう精一杯だ。
    「お手しても、もう遅いよ……?」
     戯言といっしょに、最後の理性が姿を隠した。


     彼女の上から身体を浮かせると、そのほそい腰つきや柔らかい胸の曲線が、月明かりに青白く浮かぶ。

     こんなにきれいな君のぜんぶを、本当に、僕のものにしてしまっていいんだろうか。
     指で撫でるたびに、君のあちこちが、僕に答える。
     口で啄ばむたびに、君がなかから波打つのがわかる。


     君が本当に、神様が僕に遣わせてくれた天女だとしたら。

     ごめん。
     僕は、君の羽衣を、いま、引き裂きます。
     君の翼を、ここで、もぎ取ります。
     ずっと、僕のそばにいてください―――

     柔らかな脚を割って、ゆっくりと、僕は、君に沈んでいく。

     君の、いちばん深い場所にたどり着いて。
     僕が生きている証を、そこに解放する。

     初めて、もっと、生きようと思った。
     いっしょに死のう、だなんて、
     僕の手で殺して、なんて
     もう、そんな哀しいことを、君に云わせないように。



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